エスキーヴを用いた伝統の澱引き法

伝統法での澱引きは、最もワインに優しい作業法であるだけでなく、作業精度の高さも立証済みです。ただ、大変な手間がかかることから高級シャトーでのみ守り継がれています。蔵スタッフ2名で1年じゅう繰り返される作業で、樽ごとに特性を考慮し、ポンプを使わずワインから澱を取り除きます。澱の除去後、ワインはふたたび同じタイプの樽に詰められ、ロットの特性はそのままに保存を続けます。

澱引きを行なう前には必ず樽タイプごとに入念に試飲をします。こうすることでワインの熟成状態を精緻に確認することができます。春が終わりを迎える頃、ボトルに詰める前に極軽めにフィルター濾過を行ないます。ワイン本来の魅力を損ねないよう細心の注意を払っています。

Barrels