出身地、アイルランド
18世紀末、若きアイルランド人ワイン商バーナード・オフェラン(1770年 – 1841年)は、故郷ティペラリーの町を離れ、ボルドーへと移住します。行き当たりばったりの決断ではありません。ボルドーの町は当時すでにブリテン諸島との交易の要所として栄えており、ボルドーワインを取引する商社同士の関係は極めて密接なものでした。そんな時代、婚姻関係が結ばれることもあり、さらなる連携へとつながりました。その好例がベルナール・フェランとボルドーワイン取引業界の重鎮、ダニエル・ゲスティエ氏の娘の結婚です。義父の豊富な経験に支えられ、ベルナール・フェランは自身のワインを生産する事業に着手します。
ワインへの情熱
1805年にはサンテステフ村に位置するクロ・ド・ガラメイを、そして1810年にはドメーヌ・セギュール・ド・カバナックを購入するに至ります。